「iPhoneをパソコンにつないでも反応しない」「iTunesで同期しても音楽が入らない」「iCloudの写真や連絡先がほかの端末に表示されない」と困っていませんか。
iPhoneが同期できないときは、まず「パソコンがiPhoneを認識しない」のか、「認識するのにデータが反映されない」のかを確認しましょう。接続・信頼設定・同期する項目・空き容量など、症状によって確認する場所が異なります。
この記事では、iTunes・Finder・Appleデバイスアプリでの同期と、Apple Music・iCloudでの同期に分けて、原因と対処法を解説します。初期化やサインアウトを急ぐ前に、できることから順番に試してください。
目次
iPhoneが同期できないときは、同期方法と症状を確認する
iPhoneの同期には、パソコンから音楽や写真を転送する方法と、インターネット経由でデータを共有する方法があります。同じ「同期できない」という症状でも、使うアプリや確認する設定は共通ではありません。
| 同期方法・利用環境 | 使うアプリ・機能 | 最初に確認すること |
|---|---|---|
| Windowsでパソコンと同期 | Appleデバイスアプリ。導入していない環境ではiTunes | アプリにiPhoneが表示されるか |
| Macでパソコンと同期 | macOS Catalina(10.15)以降はFinder。macOS Mojave(10.14)以前はiTunes | FinderのサイドバーなどにiPhoneが表示されるか |
| 音楽をクラウド経由で同期 | Apple Musicの「ライブラリを同期」 | 契約・Apple Account・ライブラリの同期設定 |
| 写真・連絡先などを端末間で同期 | iCloud写真・iCloud連絡先など | Apple Account・対象項目の設定・通信状態 |
WindowsでAppleデバイスアプリを使っている場合は、iTunesではなくAppleデバイスアプリでiPhoneを選択します。音楽の管理にはApple Musicアプリを使用するため、「以前はiTunesでできたのに」と感じたときも、現在のアプリ構成を確認してください。
iPhone自体が表示されない場合は次の接続確認へ、表示されるのに転送できない場合は同期項目や音楽の設定確認へ進みましょう。
※設定名や画面の位置は、OS・アプリのバージョンによって異なる場合があります。古いOSでは、新しいiPhoneに対応できないこともあるため、利用環境に対応するアップデートを確認してください。
パソコンがiPhoneを認識しないときの対処法
iTunesのデバイスアイコンや、Finder・AppleデバイスアプリのサイドバーにiPhoneが表示されない場合は、同期の設定より先にUSB接続とアクセス許可を確認します。充電できていても、データ通信まで正常とは限りません。
iPhoneのロックを解除して「信頼」を選ぶ
iPhoneのロックを解除した状態でパソコンにつなぎ、「このコンピュータを信頼しますか?」と表示されたら、自分が管理するパソコンであることを確認して「信頼」をタップします。パスコードの入力を求められたら入力してください。
パソコン側にも「信頼」「続ける」などの確認が表示された場合は、そちらも進めます。Macに「アクセサリの接続を許可しますか?」と表示されたときは「許可」を選択しましょう。
データ通信対応のケーブル・別のUSBポートで試す
充電専用のケーブルでは同期できません。充電とデータ通信の両方に対応したケーブルを使い、次の点を確認してください。
- ケーブルや端子に破損・変形がないか確認する
- USBハブや変換アダプターを外し、可能ならパソコンに直接接続する
- 別のUSBポート、別のデータ通信対応ケーブルで試す
- iPhoneの接続口に異物がないか、外から確認する
接続口の奥を針などで突いたり、液体を流し込んだりすると故障につながります。異物が取れない、端子がぐらつくといった場合は、無理に作業せず点検を相談してください。
iPhone・パソコンを再起動し、ソフトウェアを更新する
ケーブルを取り外し、iPhoneとパソコンを再起動してから接続し直します。Windows・macOS・iOSと、AppleデバイスアプリやiTunesに更新がある場合は、利用環境に対応する最新バージョンを確認しましょう。
Windows用のAppleデバイス・Apple Musicアプリは、Microsoft Storeで更新を確認できます。MacでFinderのサイドバー自体が見えないときは、Finderの「表示」から「サイドバーを表示」を選択してください。
「信頼」が表示されない場合は、位置情報とプライバシーをリセットする
誤って「信頼しない」を選んだ場合や、接続し直しても確認画面が出ない場合は、再起動などを試したうえで信頼設定をリセットします。
- 【1】「設定」>「一般」>「転送またはiPhoneをリセット」を開く
- 【2】「リセット」>「位置情報とプライバシーをリセット」を選ぶ
- 【3】パソコンに接続し直し、表示された確認画面で「信頼」を選ぶ
これは写真や音楽を消す初期化ではありません。ただし、アプリの位置情報・プライバシーの許可もリセットされるため、使用時に許可を求められることがあります。「すべてのコンテンツと設定を消去」とは別の操作です。
それでも認識しない場合は、可能なら別のパソコンで確認してください。別のパソコンで認識するなら元のパソコンの接続環境やソフトウェアを、どちらでも認識しないならケーブルやiPhone側も含めて点検します。
参考:Apple公式:コンピュータでiPhoneやiPadが認識されない場合(https://support.apple.com/ja-jp/108643)/「このコンピュータを信頼しますか?」の設定(https://support.apple.com/ja-jp/109054)
iTunes・Finder・AppleデバイスでiPhoneが同期できないときの対処法
パソコンにiPhoneが表示されているのに音楽や写真が転送されない場合は、同期する項目、転送先の空き容量、画面に出ている警告を確認します。ケーブルをつなぐだけでは、希望するデータが自動で転送されるとは限りません。
同期する項目を選び、「適用」または「同期」を押す
基本の手順は次のとおりです。音楽を同期する場合は「ミュージック」、写真の場合は「写真」を選んで設定します。
- 【1】Finder・Appleデバイスアプリ・iTunesでiPhoneを選択する
- 【2】同期したいコンテンツの種類を開く
- 【3】その種類の「同期」にチェックを入れ、転送する項目を選ぶ
- 【4】「適用」または「同期」を押し、完了まで接続を保つ
一部のプレイリストやフォルダーだけを同期する設定では、選択していない曲や写真は転送されません。自動同期を使っていない場合も、必要なタイミングで同期操作を行ってください。
iCloud写真や音楽の「ライブラリを同期」を使っていると、同じコンテンツのパソコン経由の同期項目が表示されない場合があります。その場合は、利用中のクラウド同期の設定を確認します。
iPhone本体の空き容量を確認する
転送する音楽や写真を保存するには、iPhone本体に空き容量が必要です。「設定」>「一般」>「iPhoneストレージ」で使用状況を確認し、空き容量が足りない場合は同期するデータを減らしましょう。
必要に応じて「非使用のアプリを取り除く」なども検討できます。iCloudの容量を増やしても、iPhone本体の容量そのものは増えません。本体ストレージとiCloudストレージは分けて確認してください。
別のライブラリとの同期・エラー表示を確認する
別のパソコンに接続した際、「別のライブラリと同期されています」などの警告が出ることがあります。このとき「削除して同期」「消去して同期」を選ぶと、対象となる音楽などがパソコン側の内容に置き換わる場合があります。
残したい曲や写真の元データを確認するまでは、その操作を進めないでください。また、同期対象から外したコンテンツも、次回の同期でiPhoneから削除されることがあります。
エラーコードが表示される場合は、番号とメッセージを記録し、該当するApple公式の案内を確認します。接続を繰り返すだけで改善しないときに、原因を絞る手がかりになります。
参考:Apple公式:iTunesを使った同期(https://support.apple.com/ja-jp/108347)/Finderを使った同期(https://support.apple.com/ja-jp/102471)
音楽だけ同期できない場合は、Apple Musicの設定を確認する
iPhoneは認識するのに音楽だけが同期できない場合は、パソコンから転送する方法と、Apple Musicでライブラリを共有する方法を区別しましょう。利用する方法によって、必要なアプリと設定が変わります。
パソコン内の音楽を転送する場合
WindowsのAppleデバイスアプリで音楽を同期するには、パソコンにApple Musicアプリも必要です。Apple Musicアプリに転送したい曲があることを確認し、Appleデバイスアプリの「ミュージック」で対象を選びます。CDから取り込んだ曲などをパソコン経由で転送するだけなら、Apple Musicの有料契約は必須ではありません。
「ライブラリを同期」が有効な場合は、同じ音楽をUSB接続で手動同期する方法を使えません。手動同期へ切り替えるときは、先にパソコン側の音楽のバックアップを確保し、設定変更に伴う警告を確認してください。iPhone側で「ライブラリを同期」をオフにすると、ダウンロード済みの音楽が削除されます。
Apple Musicのライブラリが端末間で反映されない場合
クラウド経由で音楽を同期したい場合は、次の点を確認します。
- Apple MusicまたはiTunes Matchの有効な契約がある
- 各端末のミュージックアプリで、契約に使用している同じApple Accountにサインインしている
- iPhoneの「設定」>「アプリ」>「ミュージック」で「ライブラリを同期」がオンになっている
- パソコン側のミュージックアプリでも「ライブラリを同期」がオンになっている
- 各端末がインターネットに接続され、ライブラリの更新が完了している
「ライブラリを同期」が見当たらない場合は、契約状況とアカウントを確認してください。iTunes for Windowsでは、この機能が「iCloudミュージックライブラリ」と表記されます。
パソコンで追加した曲だけが反映されない場合は、パソコン側の「クラウドライブラリをアップデート」を試します。Macは「ファイル」>「ライブラリ」、Windows用Apple Musicアプリはサイドバー上部のメニュー>「ライブラリ」から選択し、更新が終わるのを待ってください。
なお、ライブラリへの曲の追加と、オフライン再生用のダウンロードは別です。曲が表示されていて、インターネットにつながっていないときだけ再生できない場合は、ダウンロード済みか確認しましょう。
参考:Apple公式:「ライブラリを同期」を使う(https://support.apple.com/ja-jp/118285)/ミュージックライブラリに曲が表示されない場合(https://support.apple.com/ja-jp/118287)
Wi-Fi経由でiPhoneを同期できないときの対処法
パソコンとのWi-Fi同期は、事前にUSB接続で設定しておく必要があります。iCloudの同期とは別の機能なので、同じWi-Fiにつなぐだけではパソコンとの同期は始まりません。
- 【1】iPhoneをUSBケーブルでパソコンに接続する
- 【2】FinderまたはAppleデバイスアプリでiPhoneを選び、「一般」を開く
- 【3】「Wi-FiがオンになっているときにこのiPhoneを表示」にチェックを入れ、「適用」を押す
- 【4】iPhoneとパソコンを同じWi-Fiネットワークにつなぎ、表示されたiPhoneを選んで同期する
iTunesの場合は「概要」で「Wi-Fi経由でこのiPhoneと同期」を選び、「適用」を押します。接続しても表示されないときは、パソコンのスリープやWi-Fiの接続先を確認し、USB接続でも同期できるか試してください。
初回設定が済んでいない状態でUSB接続もできない場合、Wi-Fi同期をその場で代替手段にすることはできません。まずUSB接続の問題を解決しましょう。
参考:Apple公式:WindowsとiPhoneをWi-Fi経由で同期する(https://support.apple.com/ja-jp/guide/devices-windows/mchl388b22c3/windows)
iCloudの写真・連絡先が同期されないときの対処法
iPhoneとiPadなどの間で写真・連絡先が反映されない場合は、USBケーブルではなく、iCloudのアカウント・同期設定・通信状態を確認します。最初からサインアウトしたり、iPhone内のデータを削除したりする必要はありません。
同じApple Accountと、対象項目の同期設定を確認する
各端末で「設定」>「自分の名前」を開き、同じApple Accountを使っているか確認します。家族など別のアカウントで使っている端末には、自分のiCloudデータは自動で同期されません。
写真は「設定」>「自分の名前」>「iCloud」>「写真」で「このiPhoneを同期」をオンにします。iPadでは「このiPadを同期」を確認してください。連絡先はiCloudの設定で「連絡先」をオンにします。
通信が不安定な場合は、安定したWi-Fiで確認します。複数のiCloud機能が同時に使えない場合は、Appleのシステム状況(https://www.apple.com/jp/support/systemstatus/)で、該当サービスに障害が出ていないか確認してください。
iCloud写真は、写真アプリの同期状況を確認する
写真アプリの「コレクション」で、上部のプロフィールボタンをタップすると同期状況を確認できます。iOS 18ではプロフィールボタンから、iOS 17以前では「ライブラリ」>「すべての写真」の最下部で確認します。
「同期を一時停止」などの表示がある場合は、画面の理由に合わせて対処してください。
- 低電力モード・省データモード:必要に応じて設定を見直す
- バッテリー残量低下:iPhoneを充電する
- 本体の温度上昇:涼しい場所で自然に温度が下がるのを待つ
- ネットワーク接続不良:安定した通信環境に切り替える
- iCloudストレージがいっぱい:必要なデータを保管したうえで容量を整理するか、プランを見直す
写真や動画が多い場合は、同期の完了まで一晩かかることもあります。電源とWi-Fiに接続して待ち、「今すぐ同期」が表示される場合は、その操作も確認してください。
同期されないからといって、iCloud写真を何度もオフ・オンにしないでください。同期処理がやり直しになることがあります。また、iCloud写真で削除した写真はほかの端末にも削除が反映されるため、容量確保のための削除にも注意が必要です。
連絡先は保存先と表示するリストを確認する
連絡先アプリで「リスト」を開き、「iCloudのすべて」を選んで表示を確認します。リストを下にスワイプして更新し、改善しない場合はアプリを開き直す、iPhoneを再起動するなどを試しましょう。
見つからない連絡先は、Googleなど別のアカウントに保存されている可能性もあります。ほかのアカウントのリストも確認してください。
今後、新しい連絡先をiCloudに保存したい場合は、「設定」>「アプリ」>「連絡先」>「デフォルトアカウント」で「iCloud」を選びます。ただし、デフォルトアカウントを変更しても、既存のGoogleなどの連絡先はiCloudへ自動で移動しません。
参考:Apple公式:iCloud写真が同期されない場合(https://support.apple.com/ja-jp/101559)/iCloudの連絡先・カレンダーなどが同期されない場合(https://support.apple.com/ja-jp/102543)
iPhoneの同期でよくある質問
同期とバックアップの違いや、同期しない場合の影響など、迷いやすい点をまとめました。設定を変更する前に、どのデータをどの方法で管理しているか確認しておきましょう。
Q. iPhoneを同期しないと、どんな不便がありますか?
パソコンとの同期をしない場合は、パソコンで追加・変更した音楽や同期対象の写真などがiPhoneへ反映されません。iCloudの対象項目の同期を使わない場合は、そのデータをほかの端末と自動で共有できません。
ただし、パソコンと同期しないこと自体で、通話やインターネットが使えなくなるわけではありません。iCloudやApple Musicを使って管理できているデータについては、パソコン経由での同期は必須ではありません。
Q. 同期できれば、バックアップも取れていますか?
同期とバックアップは別です。同期はデータや変更内容を端末間で反映する機能で、バックアップは故障や機種変更に備えて復元用のデータを保存する機能です。パソコンで同期が完了しても、それだけでバックアップの作成完了とは判断できません。
iCloud写真のデータはiCloudバックアップへ二重に保存されません。また、Apple Musicもバックアップサービスではないため、大切な写真やパソコンの音楽は別途コピーを保管しましょう。
Q. 充電できるのに、同期だけできないことはありますか?
あります。充電専用ケーブル、データ通信の不具合、信頼設定の未完了などが原因になります。まずデータ通信対応の別のケーブル・USBポートを試し、iPhoneをロック解除して接続してください。
Q. 同期できない場合、iPhoneを初期化すれば直りますか?
初期化しても、ケーブルの不良やパソコン側の設定、iCloudの障害などは解決しません。先にこの記事の接続・設定確認を行い、改善しなければAppleサポートや修理店へ相談してください。バックアップのない状態で初期化すると、端末内のデータを失うおそれがあります。
まとめ|iPhoneが同期できないときは、接続と設定から確認しよう
iPhoneが同期できないときは、「iPhoneが認識されない」「音楽や写真が転送されない」「iCloudで反映されない」のどれに当てはまるかを確認し、症状に合う対処法を選びましょう。
- 認識されない場合は、ロック解除・信頼設定・ケーブル・USBポートを確認する
- 認識するのに転送できない場合は、同期する項目とiPhone本体の空き容量を確認する
- 音楽やiCloudの同期は、アカウント・同期設定・通信状態を確認する
別のケーブルやパソコンでも認識されない、接続口がぐらつく、充電も不安定といった場合は、iPhone本体の故障も考えられます。
アイサポでは、故障した部品を交換し、大切なデータをそのまま残すiPhone修理に対応しています。充電口などの故障が疑われる場合は、お近くのアイサポへご相談ください。対応できる修理は機種・故障状態によって異なるため、受付時に症状とデータを残したい旨をお伝えください。






